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ロボロフスキーハムスターとしがない生活イラストレーター
どうでもいいよな日常と渾身の脱力マンガ。
はむすたぁイラスト処 HammyTouch の絵描きの日常ブログ。

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Blog Top > --/--05/13 " [見聞録] 動物画の奇才・薮内正幸"  [BACK]
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  2009/05/13  CM (2)
 カテゴリ:イラスト描きの日常
 [見聞録] 動物画の奇才・薮内正幸
 
動物の絵を描く者が見ても
あり得ないほどの正確さとかわいらしさを描き出す「奇才」だと思う。
ホント、その観察力と画力...あり得んっ!(^-^;)。

090510_03_entrance01.jpg

動物画の奇才・薮内正幸の世界展
2009年4月4日(土)~5月24日(日)
吉祥寺美術館

先日の5月7日の記事 井の頭自然文化園のある吉祥寺へ行った本来の目的は、この展覧会でした。

薮内正幸(やぶうちまさゆき)さんのイラストは図鑑や広告や絵本などできっと一度は見たことあるのではないかと思います。
山梨県北杜市白州町に所在する薮内正幸美術館の存在は知っていましたが、常々行きたいと思いつつなかなか行けずにグズグズしていたら、あきれて向こうから東京へやってきてくれたようです。


薮内正幸さんと言えば。
こんな本を見かけたことないですか?
どうぶつのおかあさん (福音館の幼児絵本) 冒険者たち―ガンバと十五ひきの仲間

冒険者たち―ガンバと十五ひきの仲間は、テレビアニメにもなった「ガンバの冒険」の原作ですね。
表紙と中の挿絵を薮内さんが描いてます。

また『サントリー愛鳥キャンペーン』新聞広告(1973~85)やポスターに使われた精巧で正確な広告イラストは、見ればおぼろげに記憶にある方もいるのではないでしょうか。
(サントリー愛鳥キャンペーンhttp://www.suntory.co.jp/eco/birds/

他にも「広辞苑(岩波)」や「世界動物大百科(平凡社)」の挿絵なども描いておられました。

"ブログ村"カテゴリにほんブログ村 イラストブログ 動物イラストへ 

美術館展示室内部は撮影不可です。なのでエントランスまで(^-^;)
▼薮内さんの絵本作品
090510_02_entrace02.jpg

今回の展示そのものは、決して大規模ではありません。
画廊をちょっと広くして天井を高くした、そんな感じの規模の展覧会です。
が、
順路に沿って、おおまかに年代順、仕事別に展示されたイラストはそこそこの数があり、印刷前の大きめに描かれている原画はどれも圧巻でした。

前々から絵にとてもエネルギーを感じていたのですが、
原画からはもっとダイレクトに細かいエネルギーの粒子のようなものを感じました。
原画ってやっぱりいいですよ。

細密さ、正確に描くことへのこだわり、見る人へ分かりやすく伝えようとする計算された構図、絵描きにありがちな自己表現中心的な我がままさはどこにも感じられないのに、見る者に対する伝えようとするこだわりだけは、なんてエネルギーだろうかね(^-^;)。

たいていの職業絵描きさん(に限らず芸術家でも)は、描き続けることによって、すこしづつ(良くも悪くも)手抜き(省エネ)を覚えていったり、効率を優先に考えるようになるものなんですが、その生涯のほとんどを動物を描くという職業でありながら、ほとんどどの時代の絵にも手抜きのようなものが見られないんですよね。いつも常に一定に非常にクオリティが高い。
そういうのってじつはちょっとすごいことではないか?と思います。

「原画はもっと精細だったよ」
今回井の頭の文化園とこちら、一緒に同行してくれたイラストレーターさんは、元々は印刷関係出身の方で、その作品が印刷物になっていく過程でこの細密な一筆一筆のすべてが刷り上がりに反映しきれないかもしれない...と言ってました。

ちょっとしたゴミを飛ばすために補正する時に、あまりにも繊細なタッチは飛ばされてしまうこともあるでしょうしね。
どうぶつのおやこ (福音館の幼児絵本)ちょうど「どうぶつのおやこ (福音館))」の表紙になってる、この猫たちの原画があり、そのそばには絵本が置いてありました。
よくよく比較してみると、体毛の白い部分の細かな陰影は、原画のほうがより繊細に描かれているのがわかりました。

その一筆があると無しとでは全体のリアルさは変わると思うんですよ。
体毛の流れは、その下にある、その動物の特徴とも言える骨や筋肉の動きを表面に反映してますから。
印刷に出ない繊細な部分も「描かれている」と「無し」では本になったときの仕上がりが変わって来ると思います。

薮内さんの仕事されていた時代、まだ当然のことながらパソコンのお絵描きソフトなど無かった、あっても一般的でない時代。
修正やレイアウトなど今ほどの自由度がなかった頃、こういう絵描きがほんとうに職人であったというのを思い知ることもできます。
PCに頼りきっている昨今の風潮、自分の技量の無さ、姿勢の半端さが恥ずかしくなりますよぅ(^-^;)。


『子供が見るものほど正確なものを描くべき』
くちばし どれが一番りっぱ? (福音館のかがくのほん)
25歳で初めての絵本作品「くちばし どれが一番りっぱ? (福音館)」の絵を描くことになる薮内さんは「子供が見るものをほど正確なものを描くべき」と言ったそうです。
それから60歳までの生涯を通じて描き続けた薮内さんは、その信念とも言えることを「職業絵描きとして当たり前に仕事に反映しつづけていた人なんだなぁ」と思います。
もちろん、これも絵本の原画の展示があります。
もし行かれたら(または絵本を手にされる機会があれば)この絵本の一ページ目「身を翻して飛びながら虫をとらえる瞬間のヒタキ」の躍動感と、高性能カメラのような一瞬をとらえて絵に置き換えている目のすごさを見てくださいまし。

物販にて。
090510_05_hagaki_up.jpg
▲エレベーターホールの前に展示記念Goodsの販売があります。
薮内正幸美術館の『通信販売』のカタログ内にあるものはほとんどあったと思います。
 ポストカードは100円/一枚。全部欲しい。。

「絵に説明はいらないんだけど」
大阪から上京した薮内さんが、東京の上野にある科学博物館に通い剥製や骨格をスケッチした若き日の話。
スケッチブックに描かれた観察スケッチと記録。
「どうぶつと動物園」に挿絵を描いていた話や、原稿を送る封筒にダジャレまじりのいたずら書きのような笑えるイラストを描いて送りつづけていたこと、それを受け取る編集側は「裏ヤブ作品」と呼んで楽しみにしていたこと。

....などなど

片鱗だとは思うんですが、薮内さんの人柄を知ることで絵が倍楽しめました。
これからどこかで絵にであった時にも思い出しては楽しめそうです。


初めてのイラストの仕事、1959年の東京都動物園協会の「どうぶつと動物園」掲載の「キジをとらえたオオタカ」を描いたのが19歳。

絶筆にあたる2000年6月号の東京都動物園協会の「どうぶつと動物園」に掲載された「クビワオオコウモリ」のイラストは、病院のベッドで資料を片手に3時間かけて描いたもので、原稿は鉛筆画。
「ペンだったら重くて描けなかった」と言ってたそうです。

その原画は小さいけれど、やはり正確で細密で「あたたかい」タッチでした。


すべてがアナログで描かれていて、サントリーの愛鳥キャンペーンなどの広告は思えば20年以上も前であるにもかかわらず、イラストやコピーに古くささを微塵も感じなかったのは、なんだかとても不思議でしたねー。。

******************************
レポが遅くなってしまったんですが、
もし興味があれば、動物園、ショッピングがてら
寄ってみてはどうでしょ。

【おまけ】
「キレイでわかりやすい 日本の鳥百科」
http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/index.html
(サントリー愛鳥キャンペーン http://www.suntory.co.jp/eco/birds/内)
こちらでも薮内さんの描かれた鳥たちのイラストを見ることができます。

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TAG :野生動物アートイラスト見聞録日常
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 Comment Entries.

No. 939:

ああ、馴染みのある絵ですね。
ガンバ....懐かしいです。最初の出逢いは「グリッグの冒険」と言うシマリスの物語だった様な気がします。
小学校の図書室で見つけてこのシリーズは全部読みました。(アニメも見ましたよwww)
薮内さんについては全く知識がないですが、絵には此処其処でお逢いしているので親しみがあります。
動物の「絵」で癒されるって凄いですよね。


メール有難うです(^^;)
さっき別で使ったの忘れてましたwww

ゆるさく | URL |【2009/05/13 20:45】| 編集

No. 942:[返信]ゆるさくさん

長文ですみません(^-^;)。

アニメのガンバをご存知とは、さては同世代に近い...?ワタシもロデム(バビル二世)はあこがれのヒト(?)でしたから(^-^;)。
「グリッグの冒険」は表紙の絵の絵はがきを買ってしまった。。
薮内さんの絵は、たぶん誰もが一度は見たことあるんではないかと思います。
「絵を描くよりも動物を見ていたいから」この仕事をしていたとのことで。
「かわいい」が伝わる絵は、そういうところから来てるんだなぁと思いますね。

Mika | URL |【2009/05/14 18:27】| 編集

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